紫陽花。

先週の日曜日、終りに近づいた紫陽花を観ようと鎌倉まで足を伸ばした。
長谷寺から成就院、極楽寺へとめぐる途中でついに雲の底が破れ、雨が降り始めた。光則寺の軒先を借り、縁側に腰を下ろして庭を眺めれば、鮮やかさを増した緑の葉を叩く雨音に勢いづいた蛙たちが歌い始める。草いきれと微かに漂う焼香の香り、そして、紫陽花。
命に満ち、豊かさに溢れた空間。
さらさらと流れていく日常とは肌触りの違う、濃密な時間。

時には発見と感動を探しに行こう。
日常と離れたところに、それは、ある。

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